「Two Strangers (Carry a Cake across New York)」観劇

観劇日:2024年6月19日 14:30公演
劇場:Criterion Theatre

こんな方におすすめ
・ラブコメ
・WestEndのスターの歌声
・2人ミュージカルが好き

作品タイプ
「She Loves Me」「ダディ・ロング・レッグス」「Crazy For You」「The Last 5 Years」

4年前に「Dear Evan Hansen」WE公演を観たときに、Evanを演じていたSam Tutty
彼の歌声を楽しみに、観劇してきました!

あらすじ

イギリスからニューヨークにやってきた青年・Dougal
彼の到着を空港で待っていたのは、生まれも育ちもニューヨークの女性・Robin
2人を結び付けたものは、明日行われる予定の結婚式。
花婿がDougalの元父親、そして、花嫁がRobinの姉妹だった。

出迎えたものの、職場のカフェへと急いでいるRobin
そんな彼女の横で、憧れのNew YorkにはしゃぐDougal
一緒に観光する時間はないと伝えても、仕事先までやってきた彼と、予約していたウェディングケーキを受け取り、花嫁のもとに届けることに。

移動中に、お互いのことを話したり、マッチングアプリを見ながら恋の指南をしたり…
しかし、アパートにたどり着いたところで、箱の一つを落としてしまうRobin。
落としてしまったものは仕方ないと開き直るDougalに後押しされて、二人はNYの夜を楽しむことに。
おしゃれして、クラブに行って、お酒を飲んで…!

翌朝、結婚式について喧嘩する二人。
実はRobinは姉妹の中で自分に劣等感を感じていて、Dougalは父親とは疎遠になっていた。

Dougalは父親に再会できるのか、それとも本当に会いたいのか。
毎日を生きることで精一杯だったRobinが見つけるものとは。

観劇してみて

これは、もう一回は観たい…!いや、定期的に観たい…!と思いながら帰りました笑
2人ミュージカルにして、その2人が歌上手くて、魅力的で、可愛らしくって。

まずは、Dougal役を演じていた、Sam Tutty
「Dear Evan Hansen (WestEnd)」Evan役が評価され、2020年にOlivie賞・ミュージカル主演男優賞を受賞した俳優さんです。
(当時22歳、史上最年少での受賞)

それこそ、Ben Plattのような高音で柔らかくて、ビブラートが素敵な歌声。
3階席で観てもまっすぐに飛んできた歌を、今回のようなコンパクトな劇場で味わえる嬉しさといったら!

Dougalは、基本ポジティブ、落ち着きがない、人の話を聞かない、New Yorkだーーーとはしゃぐ子供のよう。
人を巻き込んでいくその明るさは、内に秘める繊細な心を守るためのものであったり。
喜怒哀楽がころころと変わっていくお芝居、表情、歌声を丸ごと堪能できました!
ちょっとウザいけど、優しいDougalが可愛かった~。


そして、Robin役を演じていた、Dujonna Gift
「Hamilton (WestEnd)」でEliza、Angelica、Peggy/Mariaの3役を演じるなど、キャリアのある方。
伸び伸びと力強く、感情が伝わってくる歌声が素敵でした!
はしゃいでるDougalに対して、最初は「付き合ってられない」と冷たい素振りをとっていますが、少しずつ彼と一緒にいる時間を楽しむように。

♪Be Happy というソロ曲があるのですが、内面に抱えている彼女の葛藤が伝わってくる歌でした。
自分のおばあちゃんから、「幸せでいてね、それが私の幸せだから」と言われて育って、いつの間にか「幸せ」が何なのか、分からなくなって。

居場所がほしいようで、居場所を求めて頑張ることに疲弊する。
彼女と同じように感じる人も、昨今の忙しい世の中にいるんじゃないかなと感じました。

そんな日々に、飛び込んできたDougal。笑
住み慣れた街をキラッキラの憧れで見つめる彼に、心が動かされていく。
物語らしい出会い方にときめきつつ、登場人物たちの心情や関係の築き方は現代のリアルだなと感じました!

そして、面白かった舞台セット!
スーツケースが積み重なった山が、2つ。角度や照明によって、NYのビル街にも見えました。

終演後のネオンが光っているステージが素敵でした!

シンプルで上手くできていて、
バカっと開いて、地下鉄の椅子になったり。
パカっと開いて、バーや中華料理屋のテーブルになったり。
パカっと開いて、ベッドになったり。
ゴミ箱、冷蔵庫、洋服ダンス、ロッカーにもなって!
色んな仕掛けが隠されていて、楽しかったです。

今回の劇場

劇場は、ピカデリー・サーカス駅の目の前にある「Criterion Theatre」
先日ちょうど創立150周年を迎えて、お祝いイベントも開催されていました。

入口を入ると、階段を降りて客席に行く構造になっていました。
まさに、サイズ感も構造も「シアタークリエ」みたいな!

お手洗いへは、Dress Circle(2階席)エリアを
上手側まで通り抜けていきます!

階段を降りると、Dress Circle(2階席)の下手側ホワイエに着きます。
そのまま真っすぐ客席内を通り抜けると、上手側のホワイエにお手洗いがありました!

バーのステンドグラスやレトロな案内表示などが、ユニークで可愛らしい劇場でした。

座席はStalls/Dress Circle/Upper Circleの3階層に分けられていて、全588席。
Stallsエリア(1階席)のM列以降は、上階の屋根や柱が視界に入ってくる席もあります。
各座席からの見え方はこちらのサイトが参考になります!

今回のチケット

「Today Tix」アプリからRushチケットを購入しました!
価格は25ポンドで、日本円だと5000円くらい。(24年6月時点)

Stalls(1階席)C列16番 =前から3列目での観劇でした!

観劇当日に買ったのに、こんなに良い席で…と本当にびっくりですが、ステージの近さを堪能できました!

最後に

ミュージカルらしいラブコメが好きな方は、ぜひ!
ちょっと疲れてるな~という時や気分転換にも、元気をもらえる作品です!

「Two Strangers (Carry a Cake across New York)
上演概要


公式HP:https://twostrangersthemusical.com/
劇場:Criterion Theatre

上演期間:4月4日~8月31日
開演時間:火曜日~土曜日 19:30
     水曜日・土曜日 14:30
 日曜日 15:00
上演時間:約2時間15分/休憩含む

Cast

Robin:Dujonna Gift – 結婚式の花嫁の姉妹。ニューヨーカー。
Dougal:Sam Tutty – 結婚式の花婿の息子。イギリスからニューヨークにやってくる。

Creative

作:Jim Barne / Kit Buchan

演出・振付:Tim Jackson
「A Little Night Music(東京・演出)」「Merrily We Roll Along(東京・振付)」

美術・衣裳:Soutra Glimour
オーケストレーション:Lux Pyramid
音楽スーパーヴァイザー:Nick Finlow
照明:Jack Knowles
音響:Tony Gayle
キャスティング:Julia Horan Cdg
音楽監督:Tamara Saringer
ヘアメイク:Tevae Humphrey

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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