「The Phantom of the Opera」観劇

観劇日:2024年12月11日 14:30公演
劇場:His Majesty’s Theatre

こんな方におすすめ
・ロンドンで観劇したいけど、何を観たらいいか分からない
・ファントムが好き
・アンドリュー・ロイド・ウェバー作品が好き

作品タイプ
「ジキル&ハイド」「サンセット大通り」「エリザベート」

ファントム。ミュージカルのど真ん中。傑作。
舞台をあまり見ない方でも、作品名や楽曲は聞いたことあるかと!

これまでニューヨークやロンドンへ観劇旅行したことはあったけど、
なんとなく観てこなかったファントム。
ついに!海外の劇場での初観劇でした!

あらすじ

不可解な事件を起こす怪人が劇場にいると、噂されるパリ・オペラ座。
そんな噂を真に受けない支配人らを見て、作品に出演しないと言い始める看板女優のカルロッタ。
彼女に代わって、プリマドンナへと抜擢されたクリスティーヌ
コーラスガールの一人でありながら、“音楽の天使”から歌の指導を受けていることを
知っていたバレリーナのメグが推薦したのだった。

見事、実力を発揮した彼女の楽屋を訪れたのは、幼馴染のラウル子爵
久しぶりの再会を喜びつつ、ラウルが部屋を離れると、
鏡の向こうから聞こえてくる歌声へと導かれていくクリスティーヌ。

たどり着いた先は、彼女の音楽の天使であり、噂されている怪人が住む地下室。
彼の歌声に魅了されながらも、マスクに隠された醜い素顔を見たクリスティーヌは怯える。

自身が作曲したオペラへ彼女を出演させようと、支配人へ手紙を送る怪人。
しかし、彼との約束を守ろうとしない一座に、次々と悲劇が起こり始める…

観劇してみて

初めて作品を観るという方へ!
ざっくり言えば、ファントム、クリスティーヌ、ラウルの三角関係が描かれた物語です。

ちょっと重くって、嫉妬心から間違った方へ愛が走っちゃうファントム。
真っすぐな愛ではあるけど、何かと間が悪い瞬間が多いラウル。
2人から愛されるクリスティーヌ。
ラウルのことも好きだけど、才能ゆえにファントムの音楽にもどうしようもなく惹かれる。

さ、どうするよ????
といった心持ちで、個人的にはいつも見守っています。笑

どんな方が演じるかによって、結末の印象が変わるのが面白い作品。
ファントムの愛は狂気なのか、ピュアラブなのか、執着なのか、哀れなのか。

そして、生オケで演奏されるドラマチックな楽曲の数々も、ぜひ堪能してほしいです!


作品を観たことあるし、知っているという方へ!
オペラ座でしょう?観たことあるもん。今日はどんなファントムかしら。
みたいな気持ちで、私も行ったんです。
そしたら、客席に入った瞬間に胸打たれました…
少し薄暗い空間は、本当にファントムがどこかから見ているように感じて。
オークションが始まるのを静かに待つ、布を被ったシャンデリアや調度品の数々。
ガヤガヤと客席が賑わっているにも関わらず、ステージからは厳かな空気がひしひしと伝わってきました。

そして、なんといってもシャンデリア。すごい。
1幕終わり、普通に怖かった。一階席中央くらいの天井に吊られていて、
バチバチッ、ヒューーーーンって。
上の階から観ていても、リアルでびっくりした。
下の客席だと、どんな風に感じるんだろうって思いました。


今回観たファントムは、個人的には、子供みたいと感じたファントムでした。
最後の’I love you..’が愛する人を思うというよりは、母親の愛を求める子供みたいで。
愛されることなく育った大人。自分を認めてくれる存在を心から欲していて、
分かりあえると思った存在に、置き去りにされてしまって。

あれだけ威勢をはっていたのに、力なく去っていく背中が何とも小さかった。

今回の劇場

劇場は、トラファルガー広場やナショナル・ギャラリーに近い「His Majesty’s Theatre」
なんと1986年からファントムを上演し続けている劇場です。

今回はGrand Circle(3階席)での観劇だったため、この扉からの入場でした。
階段を上って、上って、上っていくと、お手洗いがありました!

そして、客席へ!!「わあ」って、うっとりため息が出る空間でした。
胸がキュンってなってるのをかみしめたくて、思わず立ち止まるくらい。

幕間。シャンデリアが麗しい。

座席はStalls/Royal Circle/Grand Circle/Balcony の4階層に分けられていて、全1,216席。
各座席からの見え方はこちらのサイトが参考になります!

今回のチケット

公演の公式HPからチケットを購入しました!
価格は47.5ポンドで、日本円だと10,000円くらい。(25年4月時点)

Grand Circle (3階) D-29 という席でした!

購入時から、「一部見切れる可能性があり」という注釈はあったのですが、
想像以上に下手前方(舞台左前方)は見えなかったです…
というのも、この下手前方でお芝居をする場面も多く、
自分より前に座っているお客さんも、見えないため、どんどんと前のめりに…
ダブルパンチで見えない..となる瞬間がありました。

なので、購入する際は、上手側(ステージに向かって右側)の席を購入することをお勧めします!
上手側も注釈付きの席もありますので、ご注意を!

最後に

賑わうロンドンの通りから一歩劇場へ入ると、そこには別世界が広がっていて。
日常と物語。表裏一体で存在しているのが、なんとも不思議な感覚で。
改めて「劇場」という空間に愛を感じた観劇でした。

ロンドン旅行の思い出に、大好きな作品を新鮮な気持ちで楽しむのに、
ぜひぜひ訪れてみてください!!

「The Phantom of the Opera」上演概要


公式HP:https://uk.thephantomoftheopera.com/
劇場:His Majesty’s Theatre

上演期間:ロングラン上演中
開演時間:月曜日~土曜日 19:30
     水曜日・土曜日 14:30
上演時間:約2時間30分/休憩含む

Cast

The Phantom:Dean Chisnail – オペラ座に住む音楽の才能溢れる男。クリスティーヌの才能を見抜き、歌の指導をする。
Christine Daaé : Lily Kerhoas – オペラ座のコーラスガール。美しい歌声を持つ。
Roul, Vicomte de Chagny : Joe Griffiths-Brown – クリスティーヌの幼馴染であり、子爵。

Carlotta Giudicelli : Joanna Ampil – オペラ座のプリマドンナ。
(2019年東急シアターオーブで上演された「ジーザス・クライスト=スーパースター in Concert」マリア役で来日されていた方でした!久しぶりに歌声を聴くことができて、嬉しかったです。)

Monsieur Firmin : Martin Ball – オペラ座の新しい支配人。
Monsieur André : Adam Linstead -オペラ座の新しい支配人。
Madame Giry : Helen Hobson – オペラ座のバレエ教師。
Ubaldo Piangi – David Kristopher-Brown – カルロッタの相手役。
Meg Giry – Millie Lyon – マダム・ジリーの娘であり、若きバレリーナ。クリスティーヌの友達。
ほか

Creative

音楽・作・オーケストレーション:Andrew Lloyd Webber
詞:Charles Hart
追加詞・作:Richard Stilgoe
OG演出:Harold Prince
OGステージング・振付:Gillian Lyne
OG美術:Maria Björnson
照明:Andrew Bridge
音響:Mick Potter
オーケストレーション:David Cullen
音楽スーパーヴァイザー:Simon Lee
音楽監督:Malcolm Forbes-Peckham
衣裳スーパーヴァイザー:Ceris Donovan
ヘアメイク:Stefan Musch
音響:Emma Laxton

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

タイトルとURLをコピーしました